そう

だから、別にショックなわけではないのだ。
でも、切ってしまう一秒前までは、＜私＞で、切ってしまった後も＜私＞。
けれどどこか違う気がするのは、気のせいだろうか。

裏切ってしまった、気がした。
別に、何にというわけでもなく、

ない、

髪が失われた。
失われたという表現はおかしい。
自らの意思で切ったのだ。
20ｃｍほど、切ってしまった。
あまり表情を出さないから、あちら側から「ショックだった？」と聞かれた。
ショック？なんだろう。未知だ。
今まで肩より短い長さに切ったことがないのだ。
変な感じで、しようがない。

いざ、夜になって、ぼんやりと考えてしまうと。
なんだかぽっかりと、失ってはいけないものを失った気がした。
長く、長く。
のばしていたその時間には、きっとたくさんの思い出がつまっていたのだろう。
最初の頃だ。多分。
彼女もまだここまで暗くはなく、私もここまでではなかった。
いつの間にか、歯車が回りだして、気がつけば闇にいた。それだけなのだ。
その記憶は失うわけでもないのだ。
それなのに、なんだろうなこのポッカリとした気持ちは。
首に当たる髪の感覚。
光でより一層強く映る影。
それを見て、ああ髪を切ったのか。と思い知らされる。不思議だ。
別に、悲しいわけでもないのに。
なんだか、複雑で、非常に虚無な気分である。

げ

このブログへんな検索でかけられてひっかかってる。
TOPの説明変更した。
ビアンにしておきます。
昔の私は用語知らなさすぎ。

え……

ちょっと、まっ

東海道新幹線

うん。